鹿児島名所を隅々まで。万能観光パス「CUTE」で巡る旅
鹿児島市内は、市街地から桜島や郊外に至るまで、観光を満喫できる2次交通が充実。公共交通機関での移動そのものが、旅の魅力の一つになっています。鹿児島を旅する時にぜひ活用してほしいのが、観光パス「CUTE」。1Day Pass(大人1,300円、小児650円)と、2Day Pass(大人1,900円、小児950円)があり、鹿児島中央駅や一部ホテル等で購入できます。一枚のパスで、バス・路面電車・桜島フェリー乗り放題のサービスを受けられるだけでなく、主要観光施設の入場料割引の特典付き。おトクで快適な旅にもってこいです。CUTEで巡れる代表的なスポットを紹介します。
観光周遊バス「カゴシマシティービュー」に乗って、まずは鹿児島のシンボル桜島を眺めに城山へ。
●城山(城山展望台・城山自然遊歩道)
鹿児島中央駅からはバスで約24分、繁華街天文館からは15分ほど。緑に囲まれた遊歩道と、桜島と鹿児島のまちが見渡せる展望台を有する絶景ポイントです。
●薩摩藩島津家別邸「名勝 仙巌園」
日本を代表する大名庭園である仙巌園は、桜島を築山に錦江湾を池に見立てた敷地面積15,000坪(東京ドームと同程度)もの雄大な借景庭園に加え、展示施設や御殿、食事や土産物の施設などがある鹿児島の観光名所。「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産の一つとして世界文化遺産にも登録されています。ここでは本格的な甲冑を身にまとい、武士になりきって庭園で撮影を行ったり、400年以上前から伝わる薩摩の剣術「示現流・薬丸自顕流」の迫力ある演武を見たり、体験したりできます。
また、2月頃からは梅の花が、4月には桜が見頃を迎え、例年11月の約1ヶ月間は、園内が15,000本の菊に彩られる「菊まつり」が開催されます。鹿児島名物の両棒餅(じゃんぼもち)も、風情ある庭園で味わうといっそうおいしく感じられそうです。国の登録有形文化財に指定されている建物を利用した、鹿児島伝統工芸「島津薩摩切子」のショップやスターバックスコーヒーも隣接しています。
仙巌園を後にして、バスで15分、水族館へ。
●いおワールドかごしま水族館
錦江湾から南西諸島の生き物500種3万点を展示する、館内はまるでアートの世界。海の生き物を通して、自然と人間との関わりあいや自然保護の大切さを伝えるための取組を進めています。
その一つが、ジンベエザメの展示。海からの預かりものとして、小型のジンベエザメを黒潮大水槽で一定期間展示し、全長が5.5mになる前に海に帰しています。
全国でここだけの「青空イルカウォッチング」も必見。錦江湾につながる屋外水路のイルカたちが、元気にお迎えしますよ。
ここからは路面電車に乗換え、わずか6分で繁華街「天文館」へ。
●天文館
古くは80年もの歴史がある地元スイーツの白熊や、マンゴー味の黄熊でひと休み。
夕食では、畜産王国鹿児島が誇る黒豚や黒牛、黒さつま鶏といった“黒グルメ”でパワーチャージを。ちなみに鹿児島の和牛は、黒毛和牛のブランド名「鹿児島黒牛」として、和牛オリンピックで日本一に輝いています。