鹿児島の四季と歴史・文化を感じる とっておきのネイチャースポットへ-1

鹿児島の四季と歴史・文化を感じる とっておきのネイチャースポットへ

南九州最大の繁華街と言われるアーケード街「天文館」には、多くの飲食店や離島を含む鹿児島県全域の特産品を扱うショップなど、バラエティーに富んだ店が軒を連ねます。近年は九州新幹線の発着駅である「鹿児島中央駅」周辺の開発も着々と進み、ここでも多種多様なグルメやショッピングを楽しむことができます。
 

鹿児島中央駅からJRに乗って、20分ほど南下して到着する慈眼寺駅で下車。そこから10分ほど歩くとたどり着くのが、一年を通して季節の木々や花を楽しめる「慈眼寺公園」です。「慈眼寺」の寺そのものは1869年の廃仏棄釈によって取り壊されていますが、開基は1300年以上前。園内に残る大破を免れた石仏から、歴史の面影を感じられる場所でもあります。
 

森を抜けた高台のエリアでは、春から秋にかけて花が主役に。3月中旬頃からは薄いブルーのネモフィラの絨毯が広がり、4月には桜と菜の花も見頃を迎えます。10月下旬からは一面ピンクのコスモスに覆われ、それと入れ替わるように11月下旬頃には周囲の木々の紅葉が始まるのです。
 

3月〜10月に訪れたら、地元で親しまれている「そうめん流し」を味わってみてください。鹿児島の「そうめん流し」の特徴は、水流で麺をくるくる回すそうめん流し機を使うこと。その中でも、慈眼寺公園のそうめん流し機は珍しい噴流型です。中央の吹き出し口から、冷たい地下水とともに麺を噴出させ、アトラクション感覚で楽しめます。そうめんに加え、おにぎりや鯉こく、鱒の塩焼き、地鶏の炭火焼き、両棒餅など地元グルメも揃っています。
 

傍らには小川が流れ、風にそよぐ草木とともに奏でる自然の音色も豊かな時間のエッセンスです。
 

慈眼寺駅から市街地方面に1駅戻り、10分ほど歩くと「奄美の里」に到着します。ここは、16,000坪の広大な敷地の中に鹿児島の離島「奄美大島」の自然や文化、生活に触れることができる施設が点在するテーマパークです。ぜひ見学したいのが、伝統工芸品である「本場大島紬」の製造工程。「泥染め」という奄美ならではの染色法と、高度な技術が必要な30以上の工程を経て紡がれる織物は、上品な光沢と自然の草花をモチーフとする多様な柄が魅力となっています。
 

本場大島紬の着付け体験では、庭園の散策や撮影を自由に楽しむこともできます。
他に、草木染めや機織り、組紐づくりの体験メニューもあり、制作した作品を旅の思い出に持ち帰るのも素敵です。手頃な価格の本場大島紬グッズの販売もあります

見学や体験で体を動かしたら、「鶏飯」で腹ごしらえ。じっくり煮出した鶏のスープを、彩り豊かな具材を乗せたごはんにかけて食べる奄美の代表的な郷土料理です。南国ムード漂うテラスがある洋食レストラン、コーヒーやアルコール類を提供するラウンジも併設しているので、夜までゆっくり過ごせます。
 

手軽にひと味違う体験をしたいなら、天文館界隈に宿泊し、翌朝は少し早起きをして「城山公園展望台」へ散歩に出かけてみてはいかがでしょう。朝日が昇る桜島を眺め、地元の方々と毎朝6時20分から始まるラジオ体操に参加。誰かに話したくなる、とっておきのお土産話になるはずです。
 

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